経営戦略ケース集価格: 2,520円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 英文のケースを自分の生徒に翻訳させただけの手抜き本。手抜きという表現が厳しければ省エネ本とでもいうべきか。ケースそのものは可も無く不可もなくという出来合い。戦略を立てろという割には市場情報が少なすぎる。それを翻訳しただけだから、原文以上の付加価値が出るはずもない。ケース選定の基準も不明確。
監訳者にしてみれば「自分で考えろ」といいたいのだろうが、本として出版するのであれば各ケースに対する解説や解釈はほしいところ。それすら面倒なら、監訳者自身のケース学習に対する基本的スタンス程度は載せておくべき。「ハーバードビジネススクールでは云々?」って、それはハーバードの話。立教 |
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民法条文整理ノート価格: 1,995円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 このシリーズ全体のレビュー:
「重要判例の要旨付きの逐条解説」といった感じの構成ですが、パンデクテン方式の条文構造であることを前提に、必要に応じて、後ろの方の条文を関連する前の条文のところに掲げていて、項目ごとに学習しやすい配置となっています。逆に、条文の数字通りに探していくと、一部の条文は「ありそうな場所にない」ということもあるので、日常的には読み込んでいない状態で「とっさの条文集」として手に取るような使い方は、やや向かない危険性もあります。
適度に余白があり、(資格試験系の予備校が出版している類似本に比べると)本文デザインがシンプルで黒一色なので、条文付きのサブノ |
養護概説価格: 3,500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 三訂養護概説をはるかにレベルアップした内容でした。さらに中教審→学校保健安全法といった養護教諭の役割に係わる大きな動きがあるながで、養護教諭に求められるものがわかりやすくまとめてあり、ワクワクしながら読むことができました。保健室に一冊は必須。養成の学生が学ぶテキストとしては勿論ですが、現場の養護教諭にとってものバイブルになります。 |
産学連携―「中央研究所の時代」を超えて価格: 1,890円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 近年、騒がれている産学連携がどうして起こっているのか? また、どのような背景で起こったのか? について書かれている本。歴史的な経緯が書いているので、ある意味、「産学連携小史」という感じですが、腑に落ちる記述でおもしろかったです。どちらかというと学術書というよりは、ジャーナリスティックな感じで読めました。産学連携を学ぶ手始めにいかがでしょうか? |
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大学生の就職活動―学生と企業の出会い (中公新書)価格: 693円 レビュー評価:4.0 レビュー数:4 就職活動中の学生です。
本書が出たのは十年前なので、さすがに内容は古い。
ネットが広まる前の時代の就活はこんな感じだったのね、という感じ。
ところが、その内容はいささかも古くない。
企業と学生のミスマッチ、差別、就活の早期化、などなどが論じられていますが、
それらのことは今にも通じるというより、むしろ更に悪化していることでしょう。
個人的に特に面白かったのは、アメリカとの比較。
なぜ就活の早期化が止まらないのか。企業がこぞって青田買いに走る理由の一端に、
日本の終身雇用 |
大学淘汰の時代―消費社会の高等教育 (中公新書)価格: 693円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 1936年生まれで、欧米留学経験を持つ著者が、大学の将来に対し危機感を感じて、1990年に書いた新書本。長い伝統を持つヨーロッパの大学も盛衰の歴史をたどってきたが、米国では短い期間の間に多数の大学が粗製濫造され、ヨーロッパ以上に大学教育が大衆化した。そのアメリカ高等教育のヘゲモニーを握った者は、1870〜1920年は巨人学長、1920〜60年代は大学管理者、1960〜70年代は教授団とされ、とりわけ1960年代は入学志願学生数・予算・卒業後の就職の点で、米国大学は黄金時代を迎えた。日本の大学も、その不死性の点で米国大学と異なるものの、少なくとも戦後は大衆化が進展し、同様の黄金時代を迎えてい |
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